スポンサーサイト

  • 2017.04.16 Sunday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    塾生からの質問が今ドキ大切な事だと思いましたので公開アンサー(某塾生勝手にすまんw)

    • 2014.06.24 Tuesday
    • 15:19





    塾生からのQ

    最近テープシュミレーターのプラグイン買って気付いたのですが、アナログ・テープマシンについての知識が全くありません。ちょっと調べたらテープスピードは早い方が良いとか、テープ幅は太い方が良いとかありました。そんな単純なもんですかね? Watusiさん、アナログ・テープマシンについて教えてください。よろしくお願いします。

     


    WatusiなりのA

    オープン・リールには言われているように様々な種類がありました。まずテープの幅に規定がありました。一般的に使われていたのが1/4インチ、1/2インチ、1インチ、2インチの4種類(1インチってのは大体2.5センチね)。昔(今でも使う人はもちろんいますが、テープ自体が発売中止になってしまっている事も多く大分厳しい状況になっています)一般的な音楽のスタジオでマスターをアナログ・テープに録音する際はSTUDER A820(日本のレコーディング・スタジオではこれがポピュラーでしたかね)や、UADのプラグ・インでシュミレートもされている名器、AMPEX ATR102(場所によってはヴィンテージなTELEFUNKENなんてのも)など
    1/2インチのオープン・リール用アナログ・テープ・レコーダーを使って収録していました。




     



     
    そうしたテープ・レコーダーでは収録するスピード(回転数)も選べて、音楽スタジオでは15ips(38cm/s)やその倍の30ips(76cm/s)を選択していました。基本的にはテープ・スピードが速ければ速い程、例えば1秒間の音を収録するテープの面積が大きいので音も良いとされていますが、形状効果(ヘッドがテープと接触するときにうねりが発生して、ヘッドの接触面の正数倍の波長を持った音声信号に影響を与えるという現象)というものがあって、テープ・スピードが上がると可聴周波数帯域に影響が及び、低域の特性に悪影響を与えるとも言われていました(結果、実はテープ・スピードが速いと低域の特性は悪くなります)。それでもテープ・スピードが速いことによって得られるダイナミック・レンジの広さは大きなメリットなので(さらに新しいテープ・レコーダーでは形状効果をある程度補正する回路を持っていました)、テープ・スピードは最も速い30ips(76cm/s)=音的にBestというエンジニアと、上記のような低域へのこだわりなどで15ips(38cm/s)を選択する(曲によってなんていうケースも多々)エンジニアが僕の周りにはいました。



    使用するテープ自体にもエンジニアそれぞれにこだわりがあって、Ampex 456、Quantegy 456、AGFA468、 BASF 900、3M 996 なんてのが一般的に使われていて、それぞれの様々な特徴も言われていましたが、正直エンジニアでない僕なんかではその明確な差は書けません(苦笑)。



       







    実はオープン・リールと呼ばれていたリールというのはテープを巻いている部分の名称(ちなみにリールの芯をハブ、ふちの部分をフランジと言います)。オープン・テープには様々な大きさのリールがあって、一般的には5インチ、7インチ、101/2インチ、14インチがありました(日本ではインチの代わりに5号/7号/10号/14号と呼んでいました)。もちろんインチ(号)が大きい程、長くテープをまけますので、それだけ収録可能な時間も長くなります(もちろん収録スピードにもよります)。テープの太さも様々なものがあり、そうした形状の違いで456などの品番が付けられていたのだと思いますが、一般的な音楽の録音スタジオで使っていたテープは随分厚みがありました(そうしたテープの厚みが経年変化の防止策なのか音に大きな影響があるのかは・・・・僕には分かりません。興味のある方、調べてみてください)。




     
    バイアス調整(乱暴に言うとまぁ録音レベル設定みたいなもの)にもそれぞれこだわりがあって、より多きなレベルで録音(突っ込む)するといわゆるテープ・コンプレッションがおこり、まとまったサウンドにもなりますが、レンジも狭くなり歪み感も出て来ます。その辺がロックっぽくなって良いとか・・・そんな沢山のこだわりに満ちた世界でしたが、それほどアナログ・テープによるテープ・マジックは大きかったと言う事ですね。





    ちなみに放送関係/映像関係では、プロ・スタジオでも音を扱う際はAmpexなどの1/4インチのテープを使い、テープ・スピードは7.5ips(19cm/s) や15ips(38cm/s)が一般的でした。音楽のスタジオがどれほど特別に音に特化していたか理解してもらえると思います。




    エンジニアではない一般的?なミュージシャンであった僕でも上記のような事はスタジオの常識として知っているのは、当時はそうした様々な情報や知識が深いレベルでやりとりされていたり、またそうした機会の場でもあるレコーディング・スタジオにみんなが長い時間集まっていた(ほぼ住んでいた様なw)という事が大きかったと思います。



    そうした機会の少ない今、例えばテープ・シュミレーターなどを実機の知識無しに自由に動かし、好みの音を探す事も新しい事かと思いますが、海外のサイト含めインターネットで改めてそうした情報を個々で収拾していき、理解した上で触っていく事も、僕はウチコミの楽しさのひとつだと思っています。


    ぜひ、こうした機会に録音というものの歴史に改めて触れてみてください。


    Watusi塾長





     

    スポンサーサイト

    • 2017.04.16 Sunday
    • 15:19
    • 0
      • -
      • -
      • -
      • -
      コメント
      塾生の方が満足頂ける内容ではないかもしれませんが
      オープンテープを使っていた放送現場にいた小生の経験で予備知識的にコメントいたします。

      ラジオ局(AM、FM)では、オープンテープが2000年初頭まで
      一般的に使われていました。
      例えば、録音番組の収録媒体はオープンテープでしたし
      番組のオープニングのテーマ曲やCM前のジングルなどの
      作り込み素材はすべてオープンテープでした。
      さらに、Watusi塾長のコメントにもありますように、音質を考えますと放送局(特にFM局)では、録音番組を38cm/sで収録をしたりしているものもありました。
      なぜ、オープンテープを使っていたかの点では、音質の面で当時はオープンテープを上回る録音媒体が無かったからが最大の理由です。(後には、DATが出現しましたが・・・)


      また、テープは「maxell XLBQ」を良く使っていましたし、SONYやAGFA、AMPEXなどもありました。
      国内メーカーはmaxellが最後の生産メーカーでしたが現在終了しています。

      ハード面では、「DENON」当時はデンオンと言っていました。DENON DN360というオープンデッキが一般機として殆どの放送局にありました。
      しかし、音質の面で「OTARI」というメーカーのデッキに変わって行く中、いろいろな面(テープが高価、耐久面でテープ使用回数が多くなると音質劣化が顕著に現れる)やMD、CDなど録音できるメディアとハードの出現で、録音媒体は次第にこうしたものに移り変わり現在では使われなくなり、老舗放送局以外では殆どオープンテープ、デッキは処分され使われなくなっています。


      後、Watusi塾長のコメントにもありますがテープ特有のコンプレッションは機械とは違う自然なコンプレッションであったように当方も記憶しています。

      音に関わり、オープンテープを使っていた者として僭越ながらコメントさせていただきました。
      コメントする








          
      この記事のトラックバックURL
      トラックバック

      PR

      calendar

      S M T W T F S
          123
      45678910
      11121314151617
      18192021222324
      252627282930 
      << June 2017 >>

      selected entries

      categories

      archives

      recent comment

      recent trackback

      profile

      search this site.

      others

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM